欲しいものを、たいてい手に入れてきた。そういう人がいます。

お金。名前。望めば座れる席。呼べば集まる人。競争に勝って、一つずつ、自分の手で取ってきた。

そういう人と話していると、ある時期から、話題が静かに変わっていくのに気づきます。手に入れたものの話ではなく、手に入らないものの話に。

買えるものは、もう買った。残った欲しいものは、二つだけだった——たいてい、そう言われます。ひとつは、健康。もうひとつは、心から信頼できる、たった一人の人間。

頂上は、思ったより寒い

高く登るほど、本当のことを言ってくれる人は減ります。

成功した人のまわりには、何かを欲しい人ばかりが集まる。だから褒め言葉は増えるのに、本音は痩せていく。拍手は大きくなるのに、「最近、顔色が悪いよ」と言ってくれる人は、いつのまにか、いなくなっている。

そして体は、黙って、これまでの全部を覚えています。眠らずに駆け抜けた夜も、飲み込んだ怒りも、見ないふりをした疲れも。登っているあいだは、気づきません。体は、いちばん最後に、いちばん静かに、声をあげるからです。

だから、頂きに近い人ほど、口には出さないけれど、本当はこう思っている。

「誰か一人、本当に心から話せる人はいないかな」と。

クリニックの予約ではなく。顧問契約でもなく。自分の名前に動じず、本当のことを言ってくれて、何かあったら一番に気づいてくれる——そういう一人が、ほしい。

そして、もしその一人が、偶然、医者だったら。心の話を聴きながら、体の小さな傾きにも気づいてくれる。——たぶん、それがいちばん幸運な順番です。

私は、普通の医者ではありません

正直に書きます。私は、普通のお医者さんではありません。

一般的な医療は、病気や怪我のあとを担当します。私は、その前を担当することにしました。一度壊れたものを元に戻すには、途方もない時間と労力がかかる。壊れる前に食い止める方法を、知っているからです。知っているから、伝える。それだけです。私が向き合いたいのは、病気の人ではなく、「病気ではないのに、すり減っている人」。頂きに立つ人は、たいてい、ここにいます。

頂きまで登った人だけの話では、ありません。背負うものの大きさは、関係ない。何かを背負って走っている人は、みんな、同じ場所にいます。

私は整形外科医として、長いあいだ、手術室で人の体に深く触れてきました。だから知っています。体は、ある日いきなり壊れるのではない。ずっと前から、静かに、誰にも気づかれずに、傾いていく。いちばん強そうに見える人が、いちばん深くすり減っている——そういう体を、私は何度も見てきました。

スタンフォードでは、体と心を、別々にではなく、ひとつの科学として学びました。体だけを診て、心を見ない医療は、本末転倒だと思っています。体のほうが、心を切り離してくれないからです。

最後に、これがいちばん大事かもしれません。名声に動じない。お世辞を言わない。ただ、真実を伝える。すでに拍手に囲まれている人にとって、いちばん手に入りにくいのは、たぶん、そういう相手です。

治す・治されるではなく、対等で

医者と会う形は、通常、二つしかありません。治す側か、治される側か。その二択の外にある第3の選択肢が、協創です。

まだ見たことのない自分——未見の我——に、人は一人では出会えません。必ず、重要な他者が要ります。対等な二人とは、互いがその一人になる、ということです。

医学の根拠を、教科書のように順番に語るつもりはありません。私が持っているのは、体と心の根拠。多くの人が持っているのは、私にはない現場と、人を動かす力。半分と半分を、対等に持ち寄る。

私がこれを確信したのは、2016年、スタンフォードに渡ったときです。世界最高峰の競争の場の、はずでした。でも、頂点にいる彼らは、競争していなかった。毎日が、オーケストラのような協創でした。それぞれが自分の楽器を持ち寄り、誰も、誰かの上に立とうとしない。私はその一員として研究賞の受賞に貢献し、競争心を捨てて帰ってきました。競争の頂点にあったのは、競争ではありませんでした。

初回協創セッションのご案内

90分の「初回協創セッション」は、診察ではありません。そして私は、医者としても話しません。一人の人として、対等に交わす、最初の会話です。事業のことでも、体のことでも、頭の中の整理でもいい。いちばん多いのは、「何から話せばいいかわからない」です。それで十分。

その最初の90分に、私は専門家としての準備をすべて持って臨みます。

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